今週の1台

このページでは私のバスライブラリーから、トピック的要素を持つバスを中心にご紹介していきます。

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03/09/07
��33  丸の内無料バス

8月から東京丸の内に無料バスが走りはじめました。(詳しくは日の丸自動車のHPを御参照ください) 

このバスの特徴は大きく二つにまとめられます。

   1 ポストディーゼルバスの候補であるガスタービンバスであること
   2 規制緩和で生まれた無料バスであること

【 1 ニュージーランド製のガスタービンバス】

もっとも注目すべきは車輌です。日の丸自動車はお台場の無料バスもすべて外車(ネオプラン・MANなどダブルデッカーを含む)を用いるなど結構派手ですが、この丸の内の無料バスもやってくれました。このバスはなんとニュージーランド製のガスタービンによる電気バスです。東京電力がこのバスの導入に前向きで以前にデモ車を輸入し、お台場でデモンストレーションを行なっていました。

ポストディーゼルバスの動きが本格化しつあります。かなり昔電気バスが公営バス等で導入されたことがありますが、動力性能(馬力・運行距離)、コスト(蓄電池)を理由に長続きしませんでした。その後、各種アシストが装着されたディーゼルバスが導入されました。これはメーカーによって仕組が異なりますが、減速時のエネルギーを貯めて発進時のアシストを行なうもので、最近は少なくなってきました。代わって導入されだしたのが圧縮天然ガス(CNG)バスです。天然ガスはディーゼルバスの燃料の軽油と同様の化石燃料ですが、各種排出物がディーゼルより少ないため、もっとも現実的なポストディーゼルとなっています。東京都交通局はCNGバスの導入に積極的です。更に東京都交通局は燃料電池のバスを試験導入し、東京駅八重洲口−ビッグサイト間で運行を始めました。まだコスト度外視と思いますが、いよいよ燃料電池の時代です。この流れの中ポストディーゼルポストの一候補がガスタービン電気バスであるわけです。ポストディーゼルバスの時代が急速に近づいています。


【 2 丸の内・銀座の循環バスの歴史と無料バス】

昔、東京都交通局がマイクロバスを使って東京駅−霞ヶ関−新橋駅を結ぶ画期的なミニバス路線を開設しましたが、乗客数の伸びずかつ渋滞で予定通り走れないため廃止の憂き目にあいました。以来東京丸の内近辺のバスはなく、広いビジネスエリアの移動は意外にも不便でした。

一方銀座方面の循環バスといえば、本ファーバス昆虫記のトップで紹介している銀ブラバスがありましたが、利用客の低迷と地元自治体の補助が財源不足のため打ち切られたため長続きせず既に廃止されています。

このように、どうも長続きしなかった丸の内・銀座のバスですが、路線バスの規制緩和で再び登場することになりました。路線バスの規制緩和とは従来の路線バス会社以外の会社でも路線開設およびその運賃を「原則」自由に設定できるものです。無料バスが登場したのは東京という複数の財力のあるスポンサーが存在し、人口稠密エリアならではかと思いますが、一方従来の路線バス会社以外の異業種の会社が新規事業参入を図ってきたこととあいまって、実現したと考えられます。この丸の内無料バスの運行はお台場の無料バスでも実績のある日の丸自動車です。日の丸自動車は元々タクシー・ハイヤー・貸切バス事業を行なっていますが、路線バスの規制緩和以降無料バス事業に進出しています。

規制緩和のお陰で生まれた新しい業態「無料バス」は、まずは滑り出しは好調のようです。日の丸自動車のHPによると、八重洲・銀座方方面にもこ無料バスを運行するとのことです。潜在需要は丸の内より多いものと思われるためは満員御礼となるではないでしょうか。

【路 線】
東京駅大手町−パレスホテル−有楽町−東京駅の逆時計回りのの循環路線で、朝は循環のリングが二つに分割されます。運行は15分間隔です。バス停時刻表も設置されています。無料バスゆえ丸の内近辺の企業の協賛により運行されており、車内にパンフレットが並べられ、車内の液晶画面でも広告が流れます。
【乗車体験】
運行開始後休日の日中乗ってみました。丸の内近辺は平日と違って超閑散としていましたが、無料バスはものめずらしさもあってか満席でした。前乗り、中扉下りです。加速はさすがモーターですのでスムーズかつ静粛ですが、ガスタービンが常に「キーン」という音をたてているので、静粛ゆえかえって耳ざわりです。気にする人は頭が痛くなるかも知れません。信号待ちが多く、ダイヤは余裕がありゆっくり走るため、一分を急ぐビジネスマンには使えないバスかも知れません。

丸ビル前にて

大手町 読売新聞バス停

【丸の内無料バスの元祖は実はこちら】

今年1月ニュージーランド・クライストチャーチを旅行した友人から丸の内無料バスの元祖の写真を送ってもらいました。車体はもちろんコンセプト、運行形態もそっくりです。

(友人の解説)黄色い車体のバスは、「シャトル」という市内循環の電気バスで、ガーデン・シティと呼ばれているクライストチャーチにピッタリのエコロジカルなバスです。一周30分程度の狭い範囲しか走っていませんが、日中は10分間隔の運行で、無料(!)ということもあって結構混み合っており、「市民の足」という感じです。乗り心地は、(京都市交通局が昔運行していた)桂の電気バスを思い出しました。ただし、市内中心部の混雑したところしか走ってませんので、独特の加速感は味わえず残念。

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