今週の1台
このページでは私のバスライブラリーから、トピック的要素を持つバスを中心にご紹介していきます。
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00/3/04
��28 ヤナセのバス
今週の一台��20でご紹介した不思議なバスの正体をお教え頂きましたので、再度そのバスの記事をご紹介し、お教え頂いた内容を続けます
今週はバスのボディネタで多少マニアアックです。いつも通る道で気になっていた下の写真のバスです。養護学校の通学バスですが気になることがたくさんあります。
1 トラックのシャーシを使っていること
2 ボディが見かけないものであること
3 YANASEの銘版がついていること
まず1ですが、正面の照明回りのスタイルはいかにもトラックとわかります。運転台の下あたりにエンジンがありそうです。ご存知の通り大型・中型バスはRR(リアエンジンリアドライブ)です。ところが、トラックはFR(フロントエンジンリアドライブ)が普通です。フロントエンジンといっても、運転台の真下にエンジンがあり、通常キャブオーバーと言います。もっとも昔にもキャブオーバーの大型バスもありましたが、九州の林田産業交通と奈良の吉野山を最後に姿を消しました。消滅した理由は、エンジンが運転席付近にあることで室内長がとれないこと、前扉が取り付けられないこと、低床化が難しいこと、室内騒音が高いことなどが考えられます。しかしながら、いまだにキャブオーバーバスは一定の分野で活躍しています。それはマイクロバスです。マイクロバスはいまだにキャブオーバーバスです。
では何故トラックベースなのでしょうか。それはバス後部を見れば明らかです。(下写真)後部には車椅子用の大型リフトが備え付けてあります。このためにリアエンジン設定は無理ということになったのでしょう。
次に2ですが、これも不思議です。トラックのシャーシだけにトレッド(車輪の間の幅)が狭く、ボディが大きくはみ出しています。どの会社のボディがベースか私はわかりません。トラックベースのバスボディは私の知る限り2種類あります。一つは競走馬運送バスで、もう一つは引越しトラックの運転席直後に引っ越す人も乗れるよう改造されたものです。いずれもトラックシャーシにバスベースのボディを載せているもので、バスと呼んで良いものかわかりません。
更に不思議なのは3です。YANASEの銘版は前輪の直後のボディについています。YANASEはベンツやオペルの輸入販売だけでなく、キャンピングカーや特装車も扱っているので、上の2の疑問に対する答えはYANASEのボディのバスなのかも知れません。
結論として、「この写真の車」はシャーシをトラックベース(おそらくFUSOの中型トラックのファイター)とし、YANASEのボディをまとった「バス」と呼ぶべきでしょうか?このような特殊バスについて、ご存知の方がいらっしゃれば、お教えください。
�潟сiセの平賀さんから以下の通りご解答をお教えいただきました
これはご推測のとおり、�潟сiセ改造の車両です。
弊社は、1915年から自動車の輸入をしておりますが、その時代は、シャシーを輸入し、ボディは日本で製造するというようなことが普通でした。欧米でも、今世紀の始めにはまだまだ自動車の揺籃期であり、A型フォードの登場までは、カスタムメイドの時代でしたから、日本と同様にボディはその都度受注生産していたわけです。その頃ボディ製造のノウハウは馬車の製造ノウハウそのものであったわけで、日本でも木製漆塗りなどと言う過渡期があったそうです。
ところが当時まだ日本にはそもそも「自動車市場」が存在せず、ヤナセ自らが「自動車市場」を日本で作り上げる必要があったわけです。乗用車は勿論、バス・タクシー・霊柩車に至るまで製造し、なおかつ、バス事業やタクシー事業を真っ先に立上げ、運転手を養成して車とセットで場に供給することで、日本に自動車市場を創生したと言うわけです。
その後、第二次大戦前後には自動車の輸入ができなくなりましたので、戦前から残っているエンジンやシャシー、日本製のエンジンなどを利用して民用・軍用自動車の製造がヤナセの基盤事業となりました。
というわけで、当時からヤナセは車体製造(コーチビルダー)の歴史があり、それは今日まで続いています。弊社は製造事業部という組織をもち、横浜(第三京浜港北インターそば)の工場で、警察車両(バス・機動隊用車両など)、医療用車両(レントゲン車など)、ハンディキャブなどの製造をしています。
製品については、弊社ホームページの会社概要・歴史のなかで一部ですがご覧になれます。http://www.yanase.co.jp
港北あたりは、世界に一台しかない新種バスの採集には、もってこいの場所だと思います。
(ファーバス感想)
ヤナセHPで歴史や事業内容を拝見しますと、ヤナセは輸入車ディラーだけでなく幅広い自動車事業を行なっていることがわかりました。それもその歴史はトヨタや日産を凌駕するものと言っても過言ではないと思います。平賀さん、お教え頂きどうもありがとうございました
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