ノンステップバスの印象
日産ディーゼル「UA460KAM」
1997年7月27日、日本で初めてノンステップバスに乗った。
今日の印象は大事にしておこうと思いこの文章を書く。
実は7月19日にこのノンステップバスに乗ろうとしたところ、すっぽかされてしまい、今週再度挑戦となったものである。先週はCH01系統(新宿駅西口発都庁循環)を狙っていたのだが、13:30の車両交代の前後とも従来タイプのリフトバスしか来ず、悔しい思いをした。今日は車両交代の直前にノンステップバスを見かけたため、一応慌てながらも写真に収めることが出来た。そのまま入庫となったため乗ることはできなかったが、次の車両交代(16:30)でやはりノンステップバスが復活したので今度は乗車できた。ちなみに時刻表によれば、13:30から16:30までが本来ノンスッテプバスの運用がされると書いてあるのだが、上の通り、先週も今週もその時間帯はリフトタイプだった。車両のやりくりでしょうがないのだろうが、2週連続で時刻表と裏返しでは、信頼感が薄れる。
ノンステップバスは都バスとしても相当PR効果を出したいと見え、初めて塗装に大きく黄色をあしらった。またノンステップバスと英語で大きく表示もされていた。
正真正銘のノンステップで素晴らしいものだった。新宿駅西口地下のバス停の歩道と道路の段差はかなり高い方だが、それとKneeingしたバスの一段目はほぼ一致していた。車内の席配置は下記の通りであるが、無理のないもので好ましい。シートの柄は都バスのマークである銀杏をあしらったもので見た目も美しい。シートは固めのものだがこれはヨーロッパのバスに良くあるのもので、昔、古い阪急バスが使っていたのに似ている。前扉は主流の2分割観音開きであるが、後扉は大きな一枚引き戸であった。後扉以降は床が緩やかにスロープしており、席との連絡も自然であった。残念なのは日産車は、窓が小さく天井と窓の上辺との間が異様にひろいので車内が暗めである。同じノンステップの三菱車はその部分がそのまま窓で好ましい。
運転席は当然ながら床よりかなり高い位置にありベンツの路線と似た雰囲気である。流体継手を使ったオートマで日本流の自動変速ではない。変速ボタンもシンガポールのものと同じであった。計器類は原則日産ディーゼルものであったが見たことのない計器配置であった。左側の特等席は最前部席は前輪の真上に位置するためかなり高く2段の幅の狭い細かいステップをよじ登らねば座れない。また席から降りる時も飛び降りるカッコになるので、年配の人はまず座れない。
乗り心地はまさしくヨーロッパのバスそのものである。オートマとはえ、ディーゼルの太いトルクを生かした鋭い出足とそこそこの加速、低い重心、そしてごく軽い変速ショック、もう少し乱暴に運転したらまさしくシンガポールのバス同じであろう。
今日の印象の結論は、やっと日本でこのようなバスが作られるようになったか、ということである。今を去ること14年前、私が大学2年の時初めての海外旅行でヨーロッパの路線バスに乗った時、正直日本のバスが如何に遅れているかを思い知った。これは「Bus in Europe」という小冊子に当時まとめたが、つまりは、低床化、オートマ化、デザインの3点において、日本のバスは10年遅れていると断言した。それがやっと追いついたというところだろう。この理由は一つしかない。当時の世論は日本の道は坂・段差などが多く、低床バスは走らせられないというものだった。これは全くの嘘で、日本ほど道路の舗装が完備した国はないのは偽りない意見だろう。私はバス事業者の採算が優先されバスの購入コストを上げれなかったのが、ノンステップバスの登場が遅れた原因だと思う。しかし市販化始った以上、これからは、都市部のバス事業社は是非新車全車をノンステップバスにして導入してほしい。(一部そのような会社もある。)
マニュアックな話にお付き合いくださりありがとうございました。
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