東京モーターショーで出現した「シャコタン」新種レポート

97年10月25日から11月5日まで、幕張メッセで開かれた、第23回東京モーターショーで、バスメーカー4社のノンステップバスが展示されました。


 <今回のモーターショーの特徴>



★バスと乗用車の展示が一緒になる
      − 今までバスは商用車ブースに展示されて、地味な扱いでしたが、
        今回は乗用車と一緒で、華やかな舞台に展示されました

★メーカー4社が路線バスを目玉商品として出品
      − 4社(いすゞ・日野・三菱・日産)が路線バスを競って出すのは珍しい

★コンパニオンがバスの前でデモンストレーションを行う
      − 今までバスは置いてあるだけでしたが...、世の中変わったものです

★展示方法の規制が緩和される
    1)立体的な展示が可能に  
      − メルセデスは巨大な斜面に車を配置。足元が悪く見にくかった
    2)コンパニオンの衣装の自由化される(ハイレグOK、ミニも短めに)
      − このような規制緩和は大賛成

シャコタン4種類 一刀両断に評価!

総合評価 エクステリア 3扉化
後部床
その他コメント
日産 1位
三菱とともに先行メリットが一位決定づけた。後部までの完全なノンステップ、車内のデザイン、ハイブリットエンジンは、他社を大きくリード
3位
バスとしてのデザインはいいが、ノンステップと分かるアイデンティティが欲しいところ屋根が厚い為窓が小さく見える。車体のマンガにはビックリ
1位
3扉化:可
後部床:フラット
ニーイング(車高下げ)
が早く、スムーズ
三菱 2位
日産と同じく3月から市販化が始まっている三菱は惜しくも2位。エクステリアは文句無し。傍に立っていた営業マンは当方質問に答えらず、減点要因。
1位
デザインの基本は現行ニューエアロスターのものだが、窓の広さ、洗練されたスタイルは秀逸。他社に比べ屋根が薄い為、個人的には構造(ねじれ)に不安を感じてしまう。
1位
3扉化:可
後部床:フラット
三菱だけ「ノーステップ」
バスと呼んでいる
日野 3位
満を持して送り出したと思われる日野らしい試作車。車内外のデザイン処理はなかなか良い。デモは車椅子を使って乗降性をアピール
2位
ノンステップのための新デザイン。側面まで回り込んだ電光式行先表示が大胆である。ベローンとした顔がいままでバスとは違う新鮮さを感じる
2位
3扉化:不可
後部床:多少段差あり
インテリア処理秀逸新型小型料金箱は初お目見え
いすゞ 4位
残念ながら試作車の粋を出ていない。車内後部の床は一段上がる点も見劣り。この調子だと、他社から更にペースが遅れる。がんばれ、いすゞ!!
4位
従来のキュービックを忠実に伝承したスタイルそんなに今の姿にこだわらなくても?屋根を10cm厚くして強度を増している。
3位
3扉化:不可
後部床:かなり段差あり後部の低床化はエンジンマウントの変更要?

バスの写真/各社の担当者に突撃インタビュー


各社担当者のコメント
日産 当初、老人・身障者に優しいバスとして開発したが、これから街中を走り出すと、ノンステップがスタンダード(基準)になってしまうだろう。ラッシュ時の乗降がスムーズになるという、当初の目的になかった効果も出ている。極低床のため底を擦りやすいが、それは道路段差よりも道路のうねりがある場所である
三菱 (傍に立っていた担当者にボディの剛性にについて質問したところ私は販売担当でわかりませんと逃げられてしまいました)
日野 旧来の構造材を入れられないため、ボディ剛性強化のため、ボディのコーナーで箱(ボディ)を支える構造にしている。価格は2、500万程度、従来の5割増し。但し、1、000万円以上になると輸入路線車の選択もありうる。98/3までに市販化、やはり(予算に制限の少ない)公営が販売ターゲット
いすゞ 低床化に伴うボディの剛性強化のために側窓の上部を10センチ厚くした。98/3市販化、98年後半カタログにラインアップされる予定とのこと。いまのところ特別な車という位置づけ。

デモンストレーションあれこれ
日野  バスの前でのデモンストレーションは、これまでのモーターショーでは考えられなかったことです。
 人に優しい技術が、”もてはやされる”時代だから、受けるのでしょう。バスとしては極めて正常な進歩であり、やっと日本が欧米のスタンダードに追いついただけなのに、「今の時代が求めるコンセプトで作った新車です」という言い回しはどうも引っかかります。

 車椅子を使ってスムーズに前扉から乗降。
 これは単にノンステップ+ニーイング(バスを油圧でドア側に傾ける)で段差を低くするだけでなく、運転席周りをコンパクトに設計することによる通路確保の効果も大きい。
日産 「一時間に一回のデモンストレーションです!!!ご注目ください!!!」という彼女のアナウンスとともに、バスがニーイング(ドア側に傾く)すると、観衆から「オオーッツ」というどよめきが起こりました。バスが傾くことは日本人にとって、まだ珍しい事なのです。
 誤解を避けるためにあえて申し上げますが、私はカメラ小僧ではありません。
三菱 三菱は、このノーステップのほかに、MCATというバンとマイクロバスの中間のようなバスをコンセプトカーとして展示していました。バスがコンセプトカーとなるのは珍しいことと思います。また、新型のマイクロバス「ローザ」でもデモンストレーションが行われていました。

是非シャコタンの写真を交換しましょう fwge6557@mb.infoweb.or.jp 必ずお返事します。

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