運賃制度
シンガポールのバスシステムで一番わかりにくい点は運賃制度です。基本的に距離制で(一部近距離系統には均一運賃制もある)、距離に応じて50セントから1ドル40セント(1シンガポールドル=約80円)となっています。自分の目的地までの運賃を知るのは容易ではありません。比較的大きなバス停には目的地までの運賃が表示されている事がありますが、ほとんどのバス停にはありませんので、乗車時に運転手に聞くしかありません。しかし次のようなルールがあり、事前に調べることができますので紹介します。
基本的に、距離制ですので下記の表のように距離が増すほど、運賃が上がります。
|
Non Air-con |
Air-con |
| 4 fare stages and below (up to
3.2km) |
50¢ |
60¢ |
| 5-7 fare stages (3.2 to 5.6km)
|
60¢ |
80¢ |
| 8-10 fare stages (5.6 to 8km) |
70¢ |
$1.00 |
| 11-13 fare stages (8 to
10.4km) |
80¢ |
$1.10 |
| 14-18 fare stages (10.4 to
14.4km) |
90¢ |
$1.20 |
19-23 fare stages and above
(14.4km to 18.4km)
|
$1.00 |
$1.30 |
| 24 fare stages and above (over
18.4km) |
$1.10 |
$1.40 |
ただし、バスが非冷房車、冷房車の違いで料金体系が異なります。バスにはNon
Air-con、Air-conという表示をしています。系統によって冷房車ばかりの系統と、両者が混用されている系統、非冷房車だけの系統とさまざまです。つまり、同じ系統で、同じ区間に乗っても、非冷房車に乗車した場合は安くなるわけです。
さてここでfare stagesという聞きなれない言葉がありますが、これはバス停間の距離の目安のためにつくられた800mごとの区切りです。各系統には起点から終点までの各バス停にfare
stagesを設定しており、下記の例では、起点(Aバス停)からHバス停までは5
fare stages目になるので、運賃は60¢(非冷房車の場合)といった計算をします。途中から乗車した場合は、下車するバス停のfare
stage数から、乗車したバス停のfare stageを引いたものがおおよその運賃計算のfare
stage数になります
| SBS16系統 |
Fare Stage |
Road/Bus Stops |
|
1 |
Bt Merah int
Os Henderson Sec Sch |
|
2 |
Opp Blk 113
Os Tiong Bahru Sec Sch |
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3 |
Tiong Bahru Stn (W3) |
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4 |
Opp Tiong Bahru Mkt
Os Seng Poh Sch |
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5 |
Opp Blk 88 |
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6 |
Bef Kelock Rd |
しかし、途中乗車の場合、厳密には単なるfarestageの引き算ではなく、一部例外がありますので、それを記します。
Transit Link Guideをご覧になると、一系統づつバス停名が並んでおりその左にFare
Stageが記入されていますので、下記の例にしたがって計算してください。
| SBSxx系統 |
Fare Stage |
Bus Stops |
|
1 |
A |
|
2 |
B |
|
|
C |
|
3 |
D |
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|
E |
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4 |
F |
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G |
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5 |
H |
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6 |
I |
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J |
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7 |
K |
(運賃の計算)
Example 1: Fare stage = 6-2 = 4 Non Air-con 50¢ Air-con
60¢
Example 2: Fare stage = 6-2 = 4 Non Air-con 50¢ Air-con
60¢
Example 3: Fare stage = 7-2 = 5 Non Air-con 60¢ Air-con
80¢
Example 4: Fare stage = 6-2 = 4 Non Air-con 50¢ Air-con
60¢
Example 1の場合はBバス停で乗車し、Iバス停で下車した場合で、Fare
stageの差は「4」と計算されます。したがって、Non
Air-conは50¢、Air-conは60¢の運賃となります。しかし、同じFare
stageに複数のバス停が存在し、その引き算方法は「Example
3」のように単純に下車時のFare stage数から乗車時のFare
stage数を引く訳ではない場合もあります。
つまり、通常自分の乗車区間のFare stageの算定をするためには、Transitlink Guideを見て事前に確認するか(そのような人は皆無ですが)、繁華街の大きなバス停にはそのバス停からの目的のバス停までのFare
stageが表示してありますのでそれをみるかしかありません。
かように距離計算は複雑ですが、地元の人でいちいち運賃を運転手に尋ねる人はほとんどおらず、スムーズに払っています。地元の人はほんとにわかって払っているのか疑りたくなり程です。
先程、非冷房車・冷房車は系統によっては混在していると書きましたがこれは、区別するのは素人からはかなり難しく、遠目ではまずわかりません。一番早いのが側面の窓があいているかどうかですがバス停に近づくまでわかりません。しかし冷房車の場合、バスの前面ガラスに青い看板で「AIR−CON」と表示されています。single
decckerやdouble
deckerの差異で非冷房車、冷房車を区別することはできません。両者とも非冷房車、冷房車があります。
冷房車が当たり前の日本で、冷房非冷房に運賃の差があるのは前近代的の気がしますが、いずれ全車冷房化されることになるのでしょうからそれまでの話と思われます。それよりも一年中気温が30度近くなる上に、湿気の多い当地において、冷房車のありがたみは相当のものです。日中に非冷房の2階建に乗ると、排気ガスと熱風にまみれ、さすがにうんざりします。それに比べると2階建の冷房車(Superbus)は観光バス並みの快適さです。
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