シンガポールのバスの乗りかたイロハ
いろいろ、論じているより、一度とにかく乗ってみることが先決です。一度乗ればあなたもすぐにシンガポーリアンです。


イ. 系統番号がすべて
まず、バス停で乗るべき系統番号を決めます。まず、自分の行き先に合った系統番号を確認します。オーチャードやMTRの駅のバス停では系統ごとの通り名・バス停名が記してありますが、少し郊外になりますと、バス停は系統番号しか書いていない愛想のない物となりますので、あらかじめ系統番号をTransitLink Guideで確認しておいたほうが賢明です。バスは前面方向幕に系統番号と経由地と行き先が記してあります。ただしシングルデッカーには系統番号しか書かれていないものもあるので、ドアの後方側面にある主な経由地と行き先が青地に白地で書かれて表示板を見て、確認する必要があります。TIBSの新しいタイプはデジタル表示で経由地と行き先を次々に表示しているのでわかりやすいです。


ロ. 手を挙げる
目的の系統番号のバスが近づいたら、日本では滅多にしない動作が必要となります。それは手を挙げないとバスが止まらないことです。これは海外のバスの乗車方法としては当たり前のことが多いのですが、日本人には多少恥ずかしいものです。シンガポール流の挙げかたは、左手を「水平に」かつ、「多少だるそうに」 挙げるのがコツです。同じバス停にいる他の人が挙げてくれるなどと他力本願でいると、バスはすまして通り過ぎていきますから、ここは私しか乗らないのだと思って、思い切って手を挙げ(出し)ましょう。ただし、バスの中でそのバス停で下車する客がいる場合、車内の下車ボタンを押すことによって、車両前面のガラスに「Bus Stopping」といいう赤字の電照表示が出ます。したがって、この表示の出ているバスは必ず停車します。


ハ. 乗車/運賃を払う
前ドアから乗車します。すぐ料金を払いますが、これには別途書きました通り、2種類の方法があります。


現金払いの場合
運転手の横にある料金箱に、ちょうどの金額の運賃を投入します。お釣は出ませんし、両替装置もありませんので、あらかじめ小銭を用意しておく必要があります。そうすると、運転手が投入した運賃の領収書(Ticket)を発行してくれますので、右手にある切符の自動販売機の出口のようなところから出てくる、切符状のもの(ペラペラなので日本のバスの整理券に似ている)を受け取ります。出てくる場所は、料金箱とはかなり離れたところにありますので気をつけてください(特にDouble Deckerの場合)。Ticketにはさまざまな情報が印字されています。例えば支払運賃額、月日、時刻、系統番号、乗車したfarestage数などです。このTicketは下車時まで持っていなければなりません。時々車内検札があり、乗車に必要な金額のTicketを持っていない場合、運賃が切れたところから、追加請求されます。(罰金が科せられると言う説もある)。下車時に中央部の出口ドアにある箱に捨てて降ります。蛇足ですが、路上でゴミを捨てると、また罰金となりますので注意が必要です。


TransitLinkFarecardの場合
TransitLinkFarecardで支払う場合は、運転席の反対側(乗り込んで右手)にあるValidatorという赤い機械を使います。Double Deckerの場合は運転席の後方にももう一台あります。Validatorは一見公衆電話のような形をしています。まず上部にTransitLinkFarecardを挿入するSlotがあります。Slotの下に横に長い液晶デジタル表示盤があり、現位置のFare Stage数と時刻が表示されています。さらにその下に縦に2列に5ヶ、計10ヶの液晶デジタルの表示窓があり、その窓に対応するように表示窓の外側に青いボタンが縦に並んでいます。まず、TransitLinkFarecardをカードの矢印の方向から,裏向きに挿入します。(初めてのとき、まず間違いなく、ここでつまずき、後ろの人に指摘される)。TransitLinkFarecardが挿入されると、10ヶの液晶デジタルの表示窓の左上から下に向かって60、80、100、110、120、130、140(冷房車の場合、全部表示されない場合もあり)と、表示されます。これはセント単位での運賃を表しており、自分の下車地までの運賃を示す表示窓の、横の青いボタンを押しますと、最下部のSlotから、自分のTransitLinkFarecardとTicket(先述現金払いで受け取ったものと同じ物)が、重なって出てきます。また、上部の液晶デジタル表示盤には自分のTransitLinkFarecardの残額が表示されます。少々奇異に思えるのは、乗客は運転手に背中を向けて、この操作するため、運賃を支払ったということが運転手にはわかりにくい点です。しかし、当たり前ですが運賃を払わずに乗り込むような人はいませんでした。、ひょっとして現地の人はうまくやっているのでは?などと、失礼なことを考えるのは、自己責任の徹底していない「あいまいな日本人」ならではのことで、自分では決してそのような真似はできないくせに、こういうところ、気になってしまいます。その優れたValidatorは運転席とリンクしており、運転席の操作盤でFare Stageを INPUTしています。

ニ.着席
好みの席を捜しましょう。バスは基本的に着席を主体にした構造ですので、座れる確率は高いです。2階建てならやはり最前部でしょう。2階部分では立つ事はできません。一階部は3方シート(ロングシート)で穴蔵のようなフレンドリーな雰囲気です。シングルデッカーの最前部は意外にも景色が悪いです。運転士の座席は後ろは大きな壁、ドア側はValidatorがあるため座席がなく、最前部は4人の向かい合わせ席になっています。したがってシングルデッカーの一番のお勧めは運転士側の後輪タイヤハウスの上部です。タイヤハウスのため座席が高く見通しがいいわけです。側窓、前窓とも広いので後方の席でも快適です。いずれにせよ迷わず早く座った方が良いです。なぜなら加速がいいため車内が揺れやすく、まともには立っていられないからです。掴まり棒がたくさんありますからカッコつけずに掴まりながら移動した方がよいと思います。


ホ.降車
好みの席で車窓をエンジョイしながら、いよいよ降車です。車内放送はありませんので、次のバス停と思ったら手摺か壁にある赤いボタンを押します。(ちなみに手摺のボタンは握る時に間違って押してしまわないよう気を付けましょう)カーンという音がして、正面の壁にあるBus Stoppingの赤ランプが点きます。二階にいる場合は早めに一階に降りておいた方が良いでしょう。Ticketを下車時に中央部の出口ドアにある箱に捨てて降ります。

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