今週の1台

99/1/23

7  スーパーロングバス

今週はシンガポールのスーパーロングバス(Super-long Bus)です。シンガポールのページで文章にてご紹介しておりますが、写真での登場です。

Super-long Busは、95年9月のシンガポール交通博で発表されたまったく新しいコンセプトの新型車です。 従来のバスの全長(Single-decker、Double-decker共)が12mなのに対し、このSuper-long Busは14.5mの全長を誇ります。日本の都心の路線バスは10m内外のものがほとんどですので、如何にSuper-long Busが巨大なものかが想像できると思います。写真の左上の青いバスがSuper-long Busです。左下の従来のタイプに比べるとその長さがわかります。

定員は一般のSingle-deckerが86人(内座席50人)、Double-deckerが131人(同93人)に対し、Super-long Busは110人(同82人)となっています。なぜこのようなお化けの様なバスが出現したかというと、Single-deckerでも、Double-deckerに匹敵する運送効率が求められるためです。ご存知の通り、乗客密度が高いシンガポールでは、効率運送の見地から積極的にDouble-deckerが使われていますが、立体交差等で高さ制限がありDouble-deckerでは運行できない路線があります。(16,76,107,174系統等) そこでSingle-deckerを延長し、乗客定員を増加させた、全く新しいバスが誕生したわけです。

95年9月のシンガポール交通博で、展示されている実物を見ましたがさすがに圧倒されました。ちなみにエンジンはVolvoのB10M、ボディはDuple(Metsec)、エアコンはSutrakです。従来ない装置として降車ドア開閉時の安全性向上のためフォトセンサーの設置や空気洗浄機の装備が挙げられます。

個人的意見として、リアオーバーハング(後後輪から最後部までの長さ)が4m近く(目測で)あるため、右左折時に尻を振ないか多少心配です。しかし後後輪はシングルタイヤでステアするようですから、4WSの効果で多少尻振りは防げると思います。またこれだけの全長を生かして降車口をもう一つ増やせば良いのにと思いました。車両内部は一般のSingle-deckerと変わりません。

シンガポール交通博以降、95年10月から6ヶ月間試用され、現在も179系統等で活躍しています。運が良ければオーチャード通りで見かける事が出来ます。私の知る限り、同種のバスはSingapore以外で聞いたことがありません。

(写真左上:Super-long Bus 左下:従来のSingle-decker  右上シンガポール交通博でのSuper-long Bus  右下:Super-long Busの後姿)

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